2.想定外のコストと完成しないリスク

2.想定外のコストと完成しないリスクソーラー大家の不労所得への道
10kW以上のソーラー発電にある5つのリスクの続きです。

 

事業用のソーラー発電所にかかるリスクの二つ目は「2.想定外のコストと完成しないリスク」です。

もし、ソーラー屋さんに一括で任せれば、少なくとも完成しないリスクは低いかと思います、その代わりkWあたり55万円かそれ以上の多額の費用を請求するソーラー会社もいまだにありますし、特に田舎ではその傾向は顕著です。

 

また、もしソーラー発電所をご自分で建設しようと考えられている場合には、このリスクはとても重要です。

このサイトをご覧になられている方であれば、多少なりとも電気工事かDIYのいずれかのご経験がある方が多いかと思いますが、その経験は必ず役に立つかと思います。

太陽光発電所の建設の場合、事業用10kW以上のソーラー発電所建設の全体の流れに書いたとおり、発注や申請等の手続きを一つづつ行っていく必要があります。一つでも欠けていれば完成しません、いずれも必要です。

もちろん当初から全体の流れを考えて全てのタスクの洗い出しができていればいいのですが、初めての挑戦では困難です。

ソーラー大家自身がそうであったようにはじめて建設する場合には、計画段階では一部のコストしか認識できていませんでした。当初は本気で200万円で完成すると思っていました。だから倍の規模も作ろうと思えば作れました。

でも、リスクを考えて手持ちの資金の半分以下に抑えようと考えたことが、結果的には完成につながりました。

 

例えばソーラー大家自身、パネルとパワコンと架台のコストぐらいしか意識していませんでした、しかも甘い見積もりで。

でもそれ以外にかかるコストは多いです。

電力会社との接続コスト、伐採費用、何度も現地に往復するのにかかる交通費(ガス代等)、敷地内に立てる電柱代、電設資材代、大型車通行料、パワコン設置用の物置代等、当初認識できていなかった、もしくは見積もりが甘かったものは多数ありました。

 

ですから、ソーラー大家としては、仮に計画の倍のコストがかかったとしても大丈夫な資金手当はするべきだと思います。

 

また、もう一つ誤算だったのは、建設にかなり手間がかかったことです。

計画段階では、二ヶ月で完成すると本気で思っていました。しかし、結果的には4ヶ月かかりました。自然公園法の許可が必要な地域だと認識していなかったのは勉強不足でした。一つの勉強不足で1ヶ月の遅れに繋がりました。

当初は、架台の工事もDIYで行おうと考えていましたが、既に伐採に多くの時間がかかっていたことと4mの単管がかなり重く取り回しに苦労したため、これも業者に依頼することに変更しました。当然想定外のコストになります。

それでも、12月までには絶対完成・売電を開始させたかったという目標は達成できました。コストが想定よりもみるみる積み上っても動揺しなかったのは、100万円弱の節税となることがわかっており、コストが増えても12月までに完成・売電開始すればその分節税額が増えることをあらかじめ知っていたからです。だから落ち着いていました。

でももしも税金について知らなければ、途中で一時中断して完成時期が1月以降に延期してもいいと考えたかもしれません。

 

そして今回完成した最大の要因は、怪我をしなかったからだとソーラー大家は思っています。

自分としてどんなに完成したいと思っていても途中で大きな怪我をしたら家族も反対するだろうし、現実問題作業が中断します。怪我をしない、病気をしないというのはこのような大規模プロジェクトを実施する上では最も大事なように思います。

 

次は、3.固定コストが生じるリスクについて書きたいと思います。



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